【書籍】

女盗賊プーラン〈上巻〉 |プーラン デヴィ 女盗賊プーラン〈上巻〉
女盗賊プーラン〈上巻〉
プーラン デヴィ
草思社 刊
発売日 1997-02


1996年のインド統一選挙で、文盲の国会議員が当選した。 プーラン・デヴィ。かつては盗賊の女王と呼ばれたインド民衆の英雄である。義賊の女首領、司法取引による投降、 そして11年にわたる獄中生活の後に、彼女が国会で目指したものは何か。そして、波乱の人生を駆りたててきた来歴とは、 一体どんなものだったのか――。
本書は、否応のない境遇に反旗を翻したひとりの女性の物語だ。運命に翻弄され、 それに決して服従しない魂が出会った苛酷な事態が、上下2巻の詳細な口述筆記をとおして語られている。訳文は読みやすく、 優れたノンフィクションという以上に、エンターテイメント活劇として1級品の魅力がある。
インドの文盲率は60パーセントだという。これはカースト制度の遺習によるもので、国家の教育制度をうんぬんする以前の問題である。 つまり、プーランは国家を超えた社会・文化のすべてに向かって反逆したのだ。 
11歳で結婚を強いられ、虐待されて婚家を追われたプーラン。その後に待ち受けていた村八分、レイプ、盗みの濡れ衣。 盗賊に誘拐されて変転を始めた皮肉な運命と、復讐を契機に始まる人間的な覚醒。圧倒的で底のない社会制度の中で、 プーランが見つけ出したものに拮抗する言葉は、彼女自身の次のコメントをおいてないだろう。
――わたしは敬意を払ってほしかった。「プーラン・デヴィは人間だ」と、言ってほしかった。(今野哲男)

小説のような物語 2007-03-19
本当に小説のような物語。
私はこれまで女盗賊プーランは不可蝕民だとばかり思いこんでいたので
本書を読み始めたとき、幼いプーランが思ったよりずっと「良い暮らし」をしているのに驚いたが
読み進めていくうちに、彼女はシュードラ出身だとわかって、ああ、なるほどと思った。
このプーランとは比較にならないほど家畜以下の扱いを受けているアウトカーストの生活ぶりは
もっとすさまじいので「不可蝕民」を併せて読むのをお薦めします。
そして、カーストにすら属せないアウト・カーストの人間を最も虐殺・虐待しているのが
低カーストのシュードラであるということも・・・

インド田舎の村の実態 2006-05-02
インドの田舎のカースト制の生活に根付いた実態を、成人し文字を書けるようになった著者ががありのままに書いた本。 著者プーランは村の中で教育を受けず、男優位の社会、権力者によるレイプ、虐待にさらされて生きてきた。 年頃になってダコイットと呼ばれる盗賊集団に誘拐され、そのまま盗賊の一員となり強盗、復習に手を染める。 上巻は、プーランがダコイットに所属するまでを書く。無力な父と母、村の慣習に疑問を抱かない人々。 プーラン自身も、現代の平等主義とおよそかけはなれた身分制度に、疑問を持たず生きてくる。 しかし彼女には、生まれ持った怒りのエネルギーがあった。知識がないため、思想的な疑問は抱くことができなかったが、 言葉にならない「怒り」を持っていたために、プーランが送ることになった数奇な一生(半生)が、上下巻につづられている。 まさに最終の章にあるように「無知という名の残酷」がここにある。


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女盗賊プーラン〈下巻〉 |プーラン デヴィ 女盗賊プーラン〈下巻〉女盗賊プーラン〈下巻〉
プーラン デヴィ
草思社 刊
発売日 1997-02




圧倒的な過去を回想し表現する能力 2006-05-02
上巻でダコイットに所属し、信頼できる人間関係を築き始めたプーランだが、安息の日々の訪れはなかった。盗賊集団に属するがゆえの仲間割れと殺し合い、復讐につぐ復讐、無知なプーランにとって、怒りのエネルギーにまかせて生きることこそが、自分の人生そのものであった。後に州政府と取引し投降、獄中生活を送った後に勉強し知識を身につけ、インド州議会議員として当選する。無知な慣習にさらされた弱い両親のもとに育ち、自らも慣習の犠牲となりながら、生まれ持ったエネルギーで議員になったプーランが、過去を言語化し表現する能力を身に着けたからこそ出版できた本である。思想的、主義主張的な色は一切ない。プーランからみた現実の人生が、まさに淡々とつづられている。著書には怒りが満ちている。無知でありながら無知から抜け出せない人々の、そして自分の運命に対するプーランの天性の怒りである。

事実の重みを受け止めよう 2006-01-18
 この上巻を読んで下巻を読まないなんて、ありえない。そんな人間がいるわけない。ただ、読み終わって、涙を流すだけだ。これは勝利か?
 敗北を免れたことは確かだが…。プーラン議員の、穏やかな笑みがやるせない。負けるが勝ちなのか?
 彼女の人生が、少なくともこうして記録されたことには、神のようなものの祝福を感じる。本書は、 人類にとって不可欠な記録である。


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インド盗賊の女王 プーラン・デヴィの真実 |マラ セン インド盗賊の女王 プーラン・デヴィの真実 インド盗賊の女王 プーラン・デヴィの真実
マラ セン
未来社 刊
発売日 1998-06





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< 女盗賊プーランは誰が殺したのか |黒田 龍彦 女盗賊プーランは誰が殺したのか
女盗賊プーランは誰が殺したのか
黒田 龍彦
ベストセラーズ 刊
発売日 2001-11




女盗賊プーランは誰が殺したのか 2003-05-13
まさに本のタイトルの通り、「誰がプーラン・デヴィを暗殺したのか?」「暗殺の動機は何なのか?」 という事を筆者の見解を述べられている。インドは、必ず宗教(ヒンドゥー教)が政治や人々の暮らし全般に関わってくる。 その宗教を抜きには、何もインドと言う大国を語ることが出来ない。
この本には、これらの背景等も詳しいとまでは言いがたいが、 概要が盛り込まれている。


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【映画ビデオ】

女盗賊プーラン 【字幕ワイド版】 |シェーカル・カプール 女盗賊プーラン 【字幕ワイド版】
出演:
ビデオメーカー
発売日 1997-12-25


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女盗賊プーラン |シェカール・カプール 女盗賊プーラン
出演:サンディープ・シン・ベティ /マーラ・セン /ニルマル・パンディ
ビデオメーカー
発売日 1997-12-25


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